H23年度ALCA(先端的低炭素化開発事業)採択課題

 課題名  高性能超伝導電力ケーブルの開発
 Development of Innovative Superconducting Electric Power Cable

平行磁界下で臨界電流密度が大幅に増えるという縦磁界効果を応用した大電流の超伝導
直流電力ケーブルを開発します。縦磁界効果が実現される構造とするため、まず外側遮へ
い層の超伝導線を一方向によじり、流れる遮へい電流によって軸方向の磁界を発生させま
す。一方、内側導体部では超伝導線が磁界と平行なforce-free状態となるように超伝導線
を逆向きによじります。これにより、従来ケーブルに比べて電流容量を大幅に向上させる
ことができます。こうした高性能の超伝導電力ケーブルの開発を通し、超伝導技術の社会
への浸透を推し進めるとともに、地球環境問題やエネルギー問題への解決に貢献します。

代表者     松下 照男(継続研究員、名誉教授)
共同研究者   小田部 荘司(教授)
        木内 勝(准教授)
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