何らかのトラブルが発生したことにより、ファイルシステムの整合 性が損なわれてしまったり、最悪の場合ファイルシステムが完全に 破壊されてしまうことが考えられます。このような場合、ファイル システムの整合性を修復したり、破壊されたファイルシステムを一 時的にシステムから切り離して修復作業を実施した後、再びシステ ムに追加して使用できるようにするための操作を行う必要がありま す。また、ファイルシステムがデータでパンク状態になるのを未然 に防ぐためにファイルシステムの利用状況を監視したり、ファイル の種類を検査したりする必要があります。ここでは、これらの作業 に利用されるコマンドについて解説します。
システムを使い続けていると、作業に必要なファイルの数やサイズ がしだいに増加してきます。また、システムを利用する頻度が高け れば高いほど、システム障害によってデータが破壊された時のダメー ジが増してきます。ここではデータのバックアップやリストア、ディ スクの検査といった維持に関するコマンドも解説します。