別にドビュッシーの曲を紹介するわけではなくて、月がよく光るの にはわけがあるという話です。球のものに光をあてて横から見てみ ます。どのように光るかというと端が暗くなります。それは光を横 には反射しにくいからです。では月はどうかというと全体が明るく 光って見えます。これは月の表面が非常に細かい砂で覆われていて、 光りがあちこちに反射するからです。人工的に月を作ってもたぶん、 あの神秘的な光の具合を作るのには苦労しそうです。実際、小学校 の時に太陽が電球になっていて、地球と月が球で、くるくるとまわ るという模型がありましたが、本物の月をみたような感じにならな かったのを思い出します。
月の明るさは満月でマイナス12.6等。半月の時にはマイナス9.9等 で満月の1/12の明るさということです。ですから急速に暗くなると いうのがわかります。満月の時には新聞が読めるくらいになります から、電灯が無かったころには非常に重要な光でした。
月の光の色ですが、太陽と同じで地平線から昇りたての時には赤み がかっております。だんだん昇ってくると青白くなってきます。し かし目の錯覚で地平線にいるころが一番大きく見えますから、月を 見るのは地平線といっしょというのがいいようです。