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時間を守る

実験の規模が大きくなったり、その実験を先輩から後輩に指導して ( 社会人の基本は、約束を守ることにある) いるときなどは何人かが集まって実験をすることになる。この時に メンバーが指定した時刻に集まっていないと、早く来た人からは不 平は出るし、無駄な電話をかけるなど被害は甚大になる。時間は守 りたいものだ。

ある学生さんはいつも実験の約束の時間を守ったことがない。明日 ( デートに遅れない) の10時に集合と言っても1時間は平気で遅れて来る。もしもこれが 彼女(あるいは彼)とのデートだったらどうだろうか。1時間遅れて 待ち合わせの場所に行ったところで、相手が待っているとはとても 思われない。相手は帰ってしまうだろう。大抵の待ち合わせでは10 分も遅れて来ればほとんど拒否したと思われても仕方ない。そんな 中で実験となると簡単に約束は破られてしまう。実際、ある学生さ んはバイトの時間、友人との待ち合わせ、コンパの時間に遅れたり はしないのだ。

こういう場合、ある学生さんを責めるわけにはいかない。なぜなら 目的がはっきりしているときにはきちんと時間が守られているのだ から。この指導者はちゃんと実験と言うものが重要なことであると 言うことを十分に教え込むことにより簡単に、時間を守るようにす ることができる。ただ「明日の10時集合」では目的意識は生まれ ないので、簡単に約束は破れるわけである。そういうことで、やは り次の困難な実験をやり抜こうとする気力を起こさせるような、目 的意識をはっきりさせる必要がある。

 
Figure 2: なぜ時間が守られないのだろうか



otabe@cse.kyutech.ac.jp
Wed Nov 22 11:40:00 JST 1995