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機器間の配線の仕方

配線は確実にするのが基本である。そのためには目で見るだけでな ( 配線の基本) く、手で確認することが重要である。外れかかっていたり、緩んで いるのは目では確認しずらい。こういうのは手で確認することによ り完璧になる。以前配線しているから大丈夫だ、というのもあてに ならないので、はじめから配線するつもりで確認する。

電源は事故につながりやすいので特に注意が必要である。直流電源 にはプラス(+)、マイナス(-)、グランド(GND)がある。 ( 電源の配線)マイナスとグランドの違いはわかっている だろうか。ときどき、プラスとグランドに配線して安心している学生 さんを見るが、これでは電源の役割をしない。プラスとマイナスに ちゃんとつながないといけない。たいていはマイナスとグランドに 金属のシャントがあってそれで、マイナスとグランドは一緒になっ てしまうのだろう。それでグランドにつないでおけばマイナスにつ ながると思っていると、意外とシャントがつながっていなくて、し かもちゃんとつながっていないのではなくて、適当につながってい て、こういうときは電源にとっては最悪で時々流れたり流れなかっ たりして壊れることもある。

機器と機器はBNCコードでつなぐことが多いが、これが原因のトラ ( BNCコードによる接続) ブルは多い。市販のBNCを買っているときには大丈夫かもしれない が、自作するときもあるので、作ったときには大丈夫 かもしれないが、そのうち接触不良、断線、ショートとトラブルの 原因となる。ちゃんと実験機器のつながりを知っていれば、すぐに 原因となるコードはわかるかもしれない。しかしこういうつ まらない原因で実験が遅れるときもある。こういうのはつなぐとき にちゃんとチェックすればいいのだが、簡単にはBNCの顔を見ると よい。中心の針が落ち込んでいたり、はずれかかっているようでは だめだし、金属がひどく汚れているようなものは交換すべきである。 こういうちょっとしたチェックでだいぶ違う。



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Wed Nov 22 11:40:00 JST 1995