2章でも触れたように、 LaTeX には書式を決めているスタイルファイルがある。
大型計算機センターの場合、 LaTeX のスタイルファイルは LIB.TEXSYS.TEX(区分データセット)にあるので、 これをまず 登録番 号.TEXSYS.TEXの形式でコピーする。 必要に応じてこれらのスタイルファ イルからその度にコピーしてそれを変更する。 article書式を変更するとき には主に ARTICLE.STY、 ART10.STY( ART11.STY, ART12.STY)がコピーの対象になる。
アスキーの日本語MicroTeX の場合、 スタイルファイルは TEXINPUTSの下にあるので、 そこからコピーすればよい。 このTEXINPUTSの下にはJLaTeX とLaTeX の両方のスタイ ルファイルが入っている。 新しく作ったスタイルファイルは環境変数を利用 して自分のディレクトリの下に置くこともできる。
この解説の場合は KOHO.STYを作りJLaTeX により印刷しているので、
付録2に掲げた
KOHO.STYと実際に印刷されているこの解説の書式を対比すればおおよそ
どのようにして書式を変更しているかがわかるであろう。 以下
KOHO.STYに使った手法は KOHO.STYを参照してもらうことにし、 その他
いくつかのことも含めて解説していく。