表題を表示するマクロは\title
, \author
,
\date
, \maketitle
から成っている。 \title
,
\author
, \date
は表題、著者名、日付を\@title
,
\@author
, \@date
に設定し、 \maketitle
でそれらを
表示する。 この\maketitle
ではさらに\@maketitle
を呼び出し
ている。
\maketitle
の主要な機能はこの中に記述してあるので、これ
を変更することにより多様な表題書式を実現できる。 \@maketitle
は JARTICLE.STY中からコピーして変更する。
表題の文字の大きさの指定は各々のパラメータの前の\large
等の変更
で行う。 またタイトルの位置はセンタリングされているが、 左に寄せたい
ときには centerを flushleftにする。 垂直方向のスペースは
\vskip
により制御されているので、 この値を調整する。 また水平方
向は\hskip
, \hspace{}
により制御することができる。
KOHO.STYでは\belongs
と\accept
というマクロを新たに
作成した。 \belongs
は所属を表わすもので、 名前の後ろに *, **,
***, のように打ち\maketitle
と合わせて脚注に所属を印刷す
る。 この\belongs
のために新しく記号の列を定義した。 また
\accept
は受理した年月日を送り出すマクロである。 参考のためにこ
の解説の文章ファイルの最初の部分を付録1に付け加えた。
広報の表題は少し大きめの文字でセンタリングを行い、 著者名は右に寄せた。
通常印刷される\date
は省いた。 そして、 受理した年月日と所属を
figure
環境を利用して脚注に印刷した。
また、 LaTeX でページ番号を印刷したくない時、
\pagestyle{empty}
とすれば良いとある。 しかし、 実際に行ってみる
と表題のあるページだけはページ番号が打たれる。 これは
\maketitle
のマクロの中でページ番号を打つように設定しているから
である。 もし、ページ番号を印刷したくない場合は\maketitle
のマク
ロ定義の中の\thispagestyle{plain}
を
\thispagestyle{empty}
としなければならない。