古い自転車を借りて使っております。もともとはリューダース夫人 が使っていたものを竹尾先生が20年ほど前にもらったそうですが、 その後クリッピング先生の娘さんのChristine(クリスティーン)さ んが大学時代は使っていたそうです。前ブレーキだけが故障してお りますが、三段変速ギヤもライトも使えますしまだまだ現役です。 推定30才です。
この自転車をみるだけでもドイツが分かります。まず鍵が3組あり ます。しかし今使えるのは1組だけです。ドイツでの自転車は普通 は日本ではバイクにしか使わないような強烈なロックを一つかある いは二つ使います。新しい自転車はこれでも盗難の危険性があるの で、もちろん部屋まで持ち込みます。さらに大型の反射板が備えら れており暗いときには異様に目立つようになっています。もちろん スポークにもついているし、後ろにもついています。後ろのブレー キはペダルを逆向きにこぐことで働くようになっています。これは 実物を見てみないと分かりずらいでしょうね。スタンドが無くても 駅や大学、商店などの自転車を駐車するところは前輪を固定すると ころがあるので大丈夫です。
ここで自転車が便利なのはいろいろと理由があります。まず自転車 の走る道が割と整備されていて、歩道は赤いタイルのところが自転 車専用になっています。木が多いので自動車の排ガスがあまり気に なりません。さらに地下鉄や電車に自転車を持ち込んで遠くまで気 軽に移動することが出来ます。また北部ドイツはほぼ平らで大した 起伏がありませんので自転車にはもってこいです。季節がよくなっ たのでみんな自転車を使うようになってきています。リューダース 先生もミヒャエルも家から数十分のところを自転車で来ます。
さて、地下鉄＋自転車は非常に便利なのですが、いろいろとルール がありますので解説しておきましょう。3.6DM(=270円)で2時間有効 の通常の券が買えますが、これで自転車を持ち込むことが出来ます。 これは地下鉄、電車、バスに使えますが、バスには自転車を持ち込 むことはできません。最近鉄道会社は料金体系を複雑化して、ベル リンを市の中心からA,B,Cと区分をつけました。また定期券は通常 のとプレミアムと分かれて、通常のでは自転車を持ち込んではいけ ないことになりました。私は一ヶ月有効のA+B区域内のプレミアム 定期券を108DM (=8100円)で買って使用しております。