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Klipping家での生活1 5/5

そもそも私がこのベルリンにいるのは、間借りさせてもらっている Klipping(クリッピング)教授と入江先生が70年代にお互いを知るた めにスタッフを交換留学させようということから始まっています。 教授は引退しておりますが、あちこちの団体からアドバイスを求め られる重要人物になっていて、大学にいた頃より忙しいということ です。クリッピング教授の話は面白いのでそのうちまとめます。

朝7時ころに起きます。間借りしているのは半地下室の領域で寝室 と居間です。この半地下には他に車(もちろんメルセデス)があるガ レージ、食糧倉庫、工作室、そして洗濯やトイレやバスタブのある 浴室があります。居間にはTV、洋服を入れる家具類、机、ソファ、 そして最近中古で手に入れた電子ピアノがあります。そうそう国費 で買わせていただいたメビウスもあり、このベルリンレポートを書 くのに役立っております。TVは有線で20チャンネルほど楽しめるよ うです。朝はBBCニュースが英語で見れるのでときどき見ておりま す。例のペルーの人質解放もBBCで知りました。

家の大きさは半地下から3Fまであり、全部の部屋はまだ行っていま せん。というか秘密にしておきたいと思っております。いったい何 があるのか分からないというのが面白い。

Mr. Kellar(ケラー)さんについて述べなければなりますまい。最初 の日「ケラーさんが洗濯していてもびっくりしないでね。」と夫人 に言われました。私はケラーというのが英語のcellarつまり地下室 に相当しているのを知っていたので、週に何回か来ている家政夫さ ん(?)の愛称だろうと思っていたのです。ところがある日のこと夕 飯を食べていると玄関の方で音がします。「ああ、ケラーさんが帰っ てきたのよ。」「はあ、日曜日の夕方にですか?」それで分かった のですが、私の他にもう一人同じように間借りしている方がおられ るのです。彼は3Fの部屋をすでに二年ほど借りて住んでいます。し かしまったく関係がないのだそうです。クリッピング家七不思議。

7時半頃になると台所にあがります。夫妻は普通の日は9時頃に食べ ますので、自分で準備します。紅茶の方を特に夫人は好まれるので おおよそ2lにもなるくらい準備します。それから木のプレート出し ます。これがパンを加工するお皿になります。外の空気を入れるこ とにより涼しくしている棚からまた各種のパンをとりだします。そ して冷蔵庫からは各種バター、各種のチーズののった大皿と各種の ハムソーセージののった大皿を取り出します。じゃがいもやトマト や果物を適当に集めます。そしてパンにバターにチーズまたはハム をのせて食べます。私は目玉焼きをいつも作るようにしています。 本当はスープも作りたいところなのですが、そこまではしておりま せん。8時頃には学校に出かけ始めます。



otabe@cse.kyutech.ac.jp
Thu Oct 9 11:24:54 GMT+0900 1997