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銀行その2 7/7

二週間経って銀行にカードを取りに行きます。この日はあまり英語 の得意でないおじさんが対応してくれました。暗証番号は銀行から 指定されたものを使います。目の前でカードに署名をして、説明を 受けます。なにやら1000を繰り返し言っているのですがなんのこと やらよく分かりませんでした。

早速機械を使ってみます。ベルリン銀行ダーレムドルフ支店には明 細書発行用と現金引き出し用の二つの機械があります。ところが明 細書を取ろうとして何度もカードを矢印の方向に通しても何も反応 がありません。聞いてみたらカードを裏返しにして矢印の方に通す のでした。 ``Bitte warten''が表示されてしばらくして印刷され たものがでます。確かに大学からお金は振り込まれているようだ。 この明細書はパンチ穴が開いているので専用のホルダーで通帳のよ うに扱うことが出来ます。

次の機械にいってカードを入れます。暗証番号を打ち込むと100, 150, 200, 250, 300, 400, 500, anderのように表示がでます。 50DM単位で10DMは出せません。必要な金額を選ぶと明細書はなく現 金だけが出てきます。この日私はいくらかまとまって必要だったの で何回かおろしてみました。そしたらちょうど1000DM(=75,000円) に達したところでおろせなくなりました。どうも1000といっていた のはこのことだったようです。しかし日本に比べるとかなり最大金 額が低いですね。

明細がないのはなんとも不安なのでまた明細書を取ろうとしました。 ところが印刷された金額は以前と変わっていません。おかしいと思 いませんか?1000DMという上限はリアルタイムに処理されているか らこそできるわけです。ところが明細書のデータは一日に一度しか 更新されないようです。もちろん明細書もリアルタイムで変えられ る筈なのですが、こういうところは手間を省いているようです。 これらの機械は日曜や夜間でもほぼいつでも使える様になっていますが、 一ヶ月の管理手数料は9DM(=675円)と結構高いです。

6月13日の金曜日のこと、機械を使ってお金をおろそうとするので すがだめだったので、例のおじさんのところに行きました。彼が言 うには私の口座にはマイナスのお金があるのだそうです。「はーあ?」 思わず日本語で言ってしまいました。そして機械ではなく書面で引 き出そうとするのですが、だめでした。他の受け付けの女性のとこ ろにいくとしばらくなにやら調べた後に、機械の故障で月曜日には 直るとのこと。特別な書面を書いてもらって現金を手に入れること が出来ました。非常に興味深かったのでいろいろと聞こうとしたの ですがもちろん、その質問にはお答えできません、ということでし た。

このようなトラブルは日本では私は経験したことがありません。ミ ヒャエルによるとこういうことは「ないことはない」ということで、 要するにありうるということらしいです。完全を目指す筈のドイツ は意外と脆いものだなぁ。



otabe@cse.kyutech.ac.jp
Thu Oct 9 11:24:54 GMT+0900 1997