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街を歩く

まず、アパートをでてみると小さい庭があり、舗道があって、道が あって舗道には木が植えてあって並木道になっております。道は石 畳になっており、雰囲気があります。しかし、道は駐車の車でいっ ぱいになっております。つまりここの住民の駐車場となっているわ けです。もちろんアパートの中庭には駐車のガレージもあるのです が、車の数の方が多いのでしょうね。

アパートの方はここら辺は5--6階建ての建物が横のアパートと完全 に接して建っており、大きな壁を作っております。通りに接してい るところは建物で、建物に入ると中庭になっていています。1階部 分は店に改造しているところもかなりあります。

食事中の方は申し訳ありません。犬を地下鉄に持ち込むくらいなの でとにかく犬を散歩に連れている人はあちこちで見掛けます。これ だけ犬が多いと、やはり落し物もかなりあります。これが非常に不 思議なんですが、なぜかドイツの人は回収して行きません。日本で はビニール袋をもっている人をよく見掛けますが、こちらでは皆無 です。ということで、とくに路地の方は気を付ける必要があります。

このことを聞いてみたら、2年前程にちゃんと条例ができて、回収 しなければいけないという事になっているんだそうです。でも誰も 守っていないという事です。他にも通りで車を洗っちゃいけないそ うです。なぜなら水は貴重だからです。ガソリンスタンドに行って 洗う事だそうです。ガソリンスタンドは水の回収システムがありま す。

路地から通りに出かけると、舗道には赤の煉瓦で色分けされた道が 通っております。一番最初にMichaelに注意されたのですが、ここ は自転車が通るところです。したがって、この上を歩くと後ろから ベルをならされる事になります。最初のころは無意識に赤色の舗道 にいて、意識的に動いておりました。通りにも木は多くほとんど並 木道になっております。

通りを渡る時には、車は右を走りますから、左、右、左の順に確認 しないと大変な事になります。ようやく道を横切る時にはこれがで きるようになりましたが、交差点付近は考えないと無意識には反対 方向を向いていたりして結構危ないなあと思う事もあります。ここ に来て交差点で無意識に自分の歩く速度を変えていたんだなあとい うのが分かりました。例えば日本では交差点の右側から道を横切る 時には、車が来るとすると道の半分から向こう側ですから、そこに 注意するわけですよね。当然の事、それが逆になります。交差点の 信号は歩行者には点滅がありません。また道の中央まで緑でそこか らは赤という事もよくあります。この辺は右折左折の車との関係で 決まっているようです。

ここまででお気づきのように、とにかくベルリンは木が多く植えら れております。Berliner Luftという言葉があります。ベルリンの 空気という意味で、缶詰も売られているという話ですが、ここの空 気は適度に水分を含んでいて気持がいいんだそうです。日本からき た私には乾燥しすぎているという感じですが、車がある割に、空気 がきれいなのはやはり木のおかげです。3号線を歩いていれば、空 気が悪くて大変ですが、ここではそういう経験はありません。

ここの大学にきている日本人研究者の方と話す機会があったのです が、「まるで大きな公園を歩いているようだ」というのはまとを得 た表現だと思います。仙台も確かにきれいな街ですが、ここに比べ ると確かに規模が違います。

5月の中旬に来た時には天候もよかったんですが、それからがどう も悪くて雨が降ったり(雨は少ないので降ると目立つ)、気温が低かっ たりしました。しかし最近になって急に気温も上がり、すがすがし い日が続くようになりました。このままいい夏になるといいと期待 しております。天気のいい日に街を歩くとほんとうに気持がいいで す。



otabe@cse.kyutech.ac.jp
Wed Nov 22 17:59:28 JST 1995