さて荷物を整えて大学まで行きましょう。いいことにこのアパート は大学と近くて便利な所にあります。地下鉄の駅はアパートから歩 いて8分くらいの所にあります。Heidelberger Platzといいます。 通りを抜けて行くと壁には若者たちのスプレー缶による芸術作品を 非常にたくさん見る事ができます。最初はこれが目についていたの ですが、慣れというのは恐ろしいもので全然気にならなくなってき ました。車は右、人は左ですから、通りを渡る時には当然、左、右、 左の順に確認するのがいいのですが、染み着いた習慣でつい、右か ら見てしまいます。そして、おおーーっとということになります。
屋内プールがあり、8時半くらいに横を通り過ぎますが、若い人か ら年配の方まで楽しんでおられます。
地下鉄は切符売りの機械がありますが、改札はありません。3.5DM
(ドイツマルク、1DM 〜 67円)で2時間、バス、地下鉄、市内
の鉄道を使い放題です。買ってから近くの時間スタンプの機械に差
し込みます。私は82DMで1ヵ月有効のパスを買いました。改札が無
い代わりにときどき車掌さんが見に来るそうですが、今まで一回も
見た事がありません。そう、若い衆はただで市内を移動しているの
です。罰金は60DMと聞いております。
駅の構内はなんとなく暗く、また若者のスプレー缶芸術作品が多い のも特徴です。1つ1つの駅が個性的なのもすぐ分かります。時刻表 はなく、次の駅の表示もありませんが、構内には大きな全体の地下 鉄の図があるので不自由はしません。また接続の方向も大きく表示 されております。ただ、東西ドイツが統合されていろいろと変わっ ているところが多く、この地下鉄もつい数ヵ月前に路線の名前を変 えて、しかも走る所も変えたようです。日本からのガイドブックの 路線はもちろん、ここで手にした英語のガイドブックも役に立ちま せん。仕方無いので拙いドイツ語でお姉さんに頼みます。"Haven Sie eine Landkarte für U-Bahn und S-Bahn?"うまく最新の地図 が頂けます。
地下鉄は一般に東京のそれよりも古いのですが、うまく運用してい
るという感想です。地下鉄の扉はすべて半自動で、開ける時には古
いものは「ふんっ」と気合いを入れて開けます。新しいものはボタ
ンがあったりして押すと開きます。今はこつを覚えましたが、一度
に開けきれない時があって、後ろからきたChacken'藤井みたいなお
じさんがむんっと開けてくれた事がありました。車両も小さくて照
明はそんなに明るくなく、古いという感じがします。もちろんここ
もスプレー缶芸術が溢れておりますが、もう気になりません。いろ
んな時間に乗ったのですが、混んだという感じはしたことがありま
せん。
さて面白いのは、まず自転車がそのまま乗って来る事です。場所が 確保されており、そこに持ち込んできます。自転車があると行動範 囲が広がるので是非手に入れたいと思っています。しかし 600-1000DMもして高いような気がする。また犬を連れている人も多 く見掛けます。きれいなお姉さんがドーベルマンを連れていると自 然と空間ができますね。
アナウンスはあったり無かったりですが、地図さえおさえておけば
自由に移動できるようになります。まあアナウンスがあっても聞き
取れなければ意味がありませんが。:-)
Dahlem Dorfという4つ先の駅で降りますが、ここも改札はありませ ん。したがって学生さんで混雑していても全然困りません。ここか ら部屋まで歩いて5分という所でしょう。