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番外2. キャンプ地にて

BerlinからGrenobleまでは1200Kmほどあるそうで、そうなると1日 でたどり着くのはちょっと大変です。そこで最初の日はFreibergと いう街でキャンプをしました。またGrenobleでは20Kmほどはなれた Vizilleという村でキャンプ場を見付けてそこでキャンプをしまし た。どちらもトイレ、シャワー、簡単な食べ物屋さん、管理棟があ り、暑くもなく寒くもなく非常に快適なキャンプができます。キャ ンピングカーで来ている人は電源をつなぐ事もできます。

使用料は10DM程度で安く、まだシーズンではないのですが、かなり の人達がヨーロッパ各地より集まっておりました。私達のように車 にテントやらを積んで来るものもあれば、バイク、自転車といった ものもあります。また日本ではほとんど見ないキャンピングカーを 索きながら来る車もあります。大きなキャンピングカーを乗り入れ るのにはちょっと狭いキャンピング場だったようで、トラックみた いな大きな車はありませんでした。

夕飯はGrenobleのSupermerketで仕入れたパン、ハム、ソーセージ、 チーズ、缶詰、ワイン、果物を食べる事もあれば、村に出かけてレ ストランで食べる事もありました。キャンプ地での食事はそれぞれ がおいしいので豪華な食事になった気分です。他のところを見回す と、ピザを仕入れていたり、料理をしているところもあります。

こんな調子ですから、結構楽しんでいるわけです。会議場で日本か らの友人に会うと車で来てキャンプというのに驚きますが、ヨーロッ パからの先生はWernerとMichaelに向かっていきなり「車できたか ね」といった調子で、ごく学生さんにしてみればあたりまえの選択 だったようです。

ところが、トラブルがありました。ある晩の事、10時すぎにキャン プ地にたどり着いたのですが、門限を過ぎていたので車はキャンプ 地にいれる事ができず、門の外に置いておきました。よく朝、車が 荒されている事に気がつきました。ドアが少しばかりねじ曲げられ ていてドアを開けられたようです。しかしこれはすぐに直せました。 車って簡単に開けられてしまうんですね。Wernerはジャケットと買っ たばかりのナイフと車の工具類を盗られました。私は日本からはる ばる持って来ていたスーツの上下を盗られました。もっとも会議で は着ていませんでしたが。Michaelは....何も盗られませんでした。 賢くも盗られるような物は置いていなかったのです。彼はこれで4 回目だそうです。警察に行き証明書を書いてもらいました。

車は他はダメージもなく、貴重品はまったく盗られず、誰も怪我を したわけでも死んだわけでもないので、"Basic lesson"といったと ころです。またWernerも私も保険に入っておりますから、盗まれた 物はじきに戻る事でしょう。

MichaelもWernerも180cmを越える大男ですが、旅の安全に関しては 十分に注意を払っております。逆にこちらは二人の大男と一緒です から、変に安心しております。DMからFrに変える時に、「500DMが 1500Frに増えた」とか言ってMichaelに見せると「人前で見せるの はよくない」といいます。またパスポート、身分証明書、クレジッ トカードなどの貴重品は小さな袋に入れて首から下げていたり、ベ ルトにしっかりとくくりつけて、決して離しません。南に行く時に はさらにお金を分散させておくそうです。また車の荷物にはカバー を掛けておいて、一目では何が車の中にあるのか分からない様に工 夫します。考えてみるとこれらは日本でもごく当り前に知られた基 本的な方法です。皆様も旅の際には気をつけられてください。



otabe@cse.kyutech.ac.jp
Wed Nov 22 17:59:28 JST 1995