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番外1. アオトバーン

FranceのGrenobleで行われる国際会議に車で行こうという気にさせ てくれるのはやはりAutobahnがあるからでしょう。道にはいくつ もの階層があるようですが、一口にAutobahnといってもこれも場所 によりかなりの種類に分かれそうです。最初にBerlinを出発して南 に下りましたが、これは旧東ドイツの中を走る事になるわけです。 そうすると路面はアスファルトではなくてコンクリートの大きな板 を敷き詰めた舗装になっております。そこを100Km/hで走り抜ける と周期的にがたっがたっとゆれます。そういうところでは制限速度 があります。旧東側の工事は急ピッチで進んでいるようで、あちら こちらで工事が並行して行われておりました。

窓から見える風景は林が多いのは街との間に緩衝地帯として設けら れているからです。ドイツの北側はいたって平らな地形です。です から、走っても走っても風景はあまり変わりません。森と小麦畑と 村やら街やらがぱらぱらとあるような景色がしばらく続きます。し かし私はこの景色が好きです。というのが、Autobahnから見る村は 茶色の屋根と白い壁を持った家がかたまっていて、決まって小高い ところに教会が建っております。場合によって岡とも低い山ともつ かぬところに、古城があったりしてとてもきれいです。そこにはあ まり近代的な建物はありません。きっと舗装は石畳なのだろうと思 います。

乗っていったWenerの車はオペルの小型車で日産マーチ位の大きさ です。これに大男二人と中男一人が乗り込みます。大体 100--120Km/hで走っていると我々よりも遅いのはトラック(日曜日は 走らない事になっているそうな)とキャンピングカーを索いた車た ちです。これらの車は追い越して行きます。フォルクスヴァーゲン や日本車(トヨタ、日産、ホンダ)などは同レベルです。これらの車 はBMWとかベンツが追い越して行きます。これをさらにポルシェと かフェラーリとかいう車が追い越して行きます。

ラジオあるいはテープを聞きながら走るわけですが、そう新しくは ないオペルのラジオには自動的に交通情報の割り込みをしてくれる ような機能がついております。次の街が近付いてくるとそこのラジ オ局からの割り込みがときどきかかり混雑具合が分かるようになっ ております。

バイクは二人乗り可です。大抵、私達の車よりも速く走り抜けて行 きます。ほとんど750ccクラス以上で400ccといったものは見掛けて おりません。オフロードでもそうです。

南になると地形は起伏があって遠くにはなんとなく山が見えてくる と日本人は落ち着きますね。さてスイスとの国境になると「パスポー トを用意して」とは言われるんですが、結局スイスの高速道路の使 用料40DM程を払っておしまいでした。この使用料金で一年間スイス 内の高速道路が使えます。スイスになるとトンネルがあったり橋が あったり、都市部では日本の首都高速みたいなところもあったりし ます。

フランスに入るとところどころは有料の高速道路になっており20Fr とか40Frとかを払う事になります。これは日本と同じです。ただ料 金が非常に安い。さすがにフランスになるとルノー、シトローエン、 プジョーがほとんどで、ドイツ車も日本車もかなり少なくなります。 そういえば米国の車と言えばフォードしか見てませんね。

他にも車の中での食事とかサービスエリアとか照明の様子とか警察、 事故などいろいろと書きたい事はあるのですが、この辺にしておき ます。



otabe@cse.kyutech.ac.jp
Wed Nov 22 17:59:28 JST 1995