大学院工学研究院
出口研究室
・超伝導体のジョセフソン接合ネットワークの量子磁束相
・ナノスケール磁性体や超伝導体における量子サイズ効果
・圧力下における新しい高温超伝導の探索
・高圧下における輸送現象測定の開発
・ナノワイヤー分子磁石の磁気共鳴法による研究
銅酸化物超伝導体においてクーパー対の異方性に着目した新しい磁束相が、理論研究グループによって提案されている。この磁束相は、グレイン間のジョセフソン接合においてd波超伝導体の波動関数の異方性により位相差が0の“0接合”とπの“π接合”が生じ、それらがランダムにネットワークを形成することによって生じる。ジョセフソン接合の位相差のランダムネスとそれに誘起される自発電流による磁束量子間のフラストレーションにより、従来の磁束相とは異なる新たな磁束グラス相(カイラルグラス)や常磁性マイスナー効果が出現すると考えられている。この新奇なグラス相や異常な磁気特性を実験的に追求し、高温超伝導体の物質系において新たな電気的・磁気的な機能性の獲得をめざす。YBa2Cu4O8およびYBa2Cu3O7セラミクスを用いた実験によりカイラルグラス転移および常磁性マイスナー効果を観測している。
美藤研究室
1. Nonlinear Magnetic Response in Helical Magnets2. Development of SQUID-based AC Magnetic Susceptometor
3. Artificial Controlling of Magnetic Nanoparticles at High Pressures
4. Development of Pressure Apparatus
5. Pressure Response of Familiaar Magnets and Organic Magnets
6. Pressure Response of Iron-based Superconductors
7. Combination of SQUID and GHz-Acoustic Wabe Technique
8. Magnetism of Oxygen Molecules in Nano Pores
小森研究室
電磁力応用の研究として,磁気浮上技術を用いたモータ(ポンプ)や超電導機器などの研究を行っている。
・磁気浮上を用いた遠心ポンプの研究
・高温超電導線材の機器応用に関する研究
・極低温で駆動できるリニアポンプの研究
・超電導バルクの磁気浮上への応用
大学院情報工学研究院
小田部研究室
小田部研究室では超伝導体を工学に応用するための基礎研究を行っています。具体的には下記に力を入れています。
・縦磁界超伝導直流ケーブルの設計のために、ケーブル内の磁束分布の計算
・超伝導バルク材の着磁や浮上力の計算
・超伝導体の交流損失の計算
・TDGL(Time Depended Ginzburg-Landau)方程式を用いた超伝導体内の磁束線の運動の計算
木内研究室
木内研究室では超伝導材料を用いて工学応用するための各種の実験を行っています。
・酸化物超伝導体の臨界電流密度の決定機構の解明、測定
・縦磁界超伝導直流ケーブルの輸送電流測定
・MgB2の臨界電流密度特性評価
・ピンニング機構に起因する超伝導体の電磁現象の測定評価
他研究室