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状況を残す

実験中のデータは最近はデジタル的に記録されることが多いので、 むしろ状況を的確に残しておくほうが便利である。つまり、次の実 験をするときに、すぐに実験ができるように、機器のレンジや設定 の具合をこと細かに書いておくといい。

さて書かれるものであるが、やはりノートに限る。いわゆる大学ノー ( 大学ノートが一番いい) トが一番良い。ちょっとした裏紙や、メモ帳、バインダーノートは あまり良くない。なぜならすぐにばらけてしまうからだ。また実験 の後にかたずけないと、すぐに次の人が捨ててしまうかもしれな い。また自分自身のものであっても時間がわからなくなったり、し て結局なんにもやくに立たなくなってしまうのだ。

その点、大学ノートは万全である。時間的に確実に前のページには 古いデータが入っているのは間違いない。ばらける心配はない。ノー トに名前さえ書けば捨てられる心配もない。気のついたことはどん どん書く様にするといい。こう書いていてもまだ分からない人が多 いと思うので、もっと詳しく書こう。

まず日付を書く、実験者、場所を書く。そして実験の簡単な内容を ( 日付時刻、実験者、場所、タイトル、試料名、測定方 法、目的)まとめて書く。これは実験のタイトルである。試料名、 どういった方法を用いた測定か、何の目的か。さて時間とともにやっ たことを書いていく。時間も残しておくと、どのくらいかかったか わかる。基本的にはそこにある数字という数字を記録しておくとい い。もちろんデジタル的に残される数字は多いが、ポイントを押さ えて記録しておくにこしたことはない。



otabe@cse.kyutech.ac.jp
Wed Nov 22 11:40:00 JST 1995