JLaTeX は現在のところまだ発展中で、 うまく行っていないところがある。 その一つが原稿の右端で文字がはみ出してしまう現象である。 これは特に文 章中にアルファベットの単語が混じっているときに起こる。 日本語の論文中 では良く英語の単語を用いるので、 深刻な問題である。 これには、 二つの 回避策が考えられる。
ひとつは、句読点の後に半角のスペースを挿入するという方法である。 句読 点の後ろにゴムの役目をする半角のスペースを入れることによりJLaTeX が右 端を調整し易くする。
それでも期待通りに改行されない時には、 はみ出たところを\\
で強制
的に改行する。 しかし、 この方法は後で文章を変更した時に、強制的に改行
する必要がなくなった所も改行して見苦しくすることもある。
上のようなことの他にも、 もう一つ右揃えをしにくくしている原因がある。 そ
れは禁則文字である。 NTT版のJLaTeX ではデフォルトで必要以上の文字を禁
則文字としている。 例えば、 `っ', `ァ', `ー'などが禁則文字として定義さ
れている。 これらの文字が右端からはみ出るとかなり見苦しいので、 禁則文
字を解除した方がよい。 これには\nokinsoku
というコマンドを用いる。
\nokinsoku`っ \nokinsoku`ァ \nokinsoku`ーのようにして解除する。