学会に提出する論文や予稿などは提出する用紙のサイズが指定されている。
この広報の原稿も提出するときはA4版の用紙の中の横40pc、 縦60pcに
本文を納めなければならない。 JLaTeX ではこれを指定するために、
\textwidth
や\textheight
といった変数にサイズを設定する。
この設定には \setlength
というコマンドを用いる。
\setlength{\textwidth}{40pc} \setlength{\textheight}{60pc}これらの設定は原稿を提出する学会ごとに指定されているので、 スタイルファ イル中で設定しておけば、 文章ファイルの中で設定し直す必要はない。 文章 ファイルでこの設定を行う時には、
\documentstyle
と
begin{document}
の間で行う。
他に細かく変更を行いたい書式としては、 一ページに詰め込む行数がある。
提出論文でページ数が指定されているのに、 原稿の長さが長すぎて納まらな
い、 逆に少し原稿が足らないので行間を開けたいという場合がある。
JLaTeX では、 \baselineskip
という変数に行間を設定している。
これを \setlength
で変更することにより、 試行錯誤にページを合わ
すことができる。
また、 \baselineskip
の他の使い方としては、 罫線が引かれた原稿用
紙の罫線の間隔に合わせて行間隔を設定するという使い方がある。 ここで注
意しておかなければならないのは
\baselineskip
は
\maketitle
の後で設定しなければならないということである。 これは
\maketitle
で文字の大きさを変更する際に自動的に
\baselineskip
も変更されるからである。
このほか、 長さや間隔を設定する変数には次のようなものがある。
\columnsep
二段組時のカラムの間隔
\columnseprule
二段組時のカラム間の線幅