自動的に式番号を付ける equation環境は LATEX.TEXの中で定義され
た\equationと
\endequationから成っている。 式番号は
jarticle書式では (1), (2), (3)
のように打たれるが、 jreport書
式では (1.1), (1.2),
, (2.1),
のように打たれる。
この式番号は、
\@addtoreset{equation}{chapter}
\def\theequation{\thechapter.\arabic{equation}}
により定義されている。 そこで、 JARTICLE.STYで式番号を
(章番号.式番号)のように変更するときには次の2行のように定義する。
\@addtoreset{equation}{section}
\def\theequation{\thesection.\arabic{equation}}
また(1.1)の数字の間の点を(1
1)のように変更するときには、
\def\theequation{\thesection\mbox{$\cdot$}\arabic{equation}}
とする。 変更のときには変更前のモードを維持する必要があるので、
\mbox{}を省くとエラーの原因になる。 ここではテキストモードになっ
ているので数式モードをテキストモードに変換する必要がある。
次に(1a)のように通常の番号に更に補助の`a'を付けた式番号を打つような書 式について考える。これはTeX のコマンドをそのまま用いて、
$$
a=b+c \eqno{(1a)}
$$
のようにすればよいが、 \labelによる式番号の参照も、 式番号の更
新もされないので\addtocounterを用いて修正する必要がある。 こ
のような書式の番号付けを本格的に実現するには新しい環境を作らなければで
きない。
KOHO.STYでは equation環境を定義し直した。通常の式番号の打ち
方の他にオプションで式のグループを指定することにより、 a,b,c,
が式番号の後ろに付くようになった。例として左のような文章ファイルを入れ
ると右のように出力される。
\begin{equation}[one]
a=b+c
\end{equation}
\begin{equation}[one]
a'=b'+c'
\end{equation}
\begin{equation}
d=e+f
\end{equation}
\begin{equation}[one]
a''=b''+c''
\end{equation}



