以前紹介しましたように、週末の土日には35DM(=2500円)で最大5人 が電車乗り放題という週末切符を使うことが出来ます。ドイツの電 車をわけるとだいたいICE(IC), IR, RE, RB, S-Bahnとなり、それ ぞれ日本の新幹線、特急、急行、普通、市内電車に対応します。週 末切符は急行まで使うことができます。したがって週末のベルリン 発着の電車はかなり混みます。
スケジュールをたてるのにはいいURLがみつかりました。それを使 うとたとえば、BerlinからWeimarまで8月2日の8時から急行まで使っ て行きたい、のように入力すれば乗り換えを含めた完全な時刻表を 手に入れることができます。これは非常に便利です。実際にこのプ ログラムで印刷された時刻表を持っている人をかなり見ました。駅 のインフォメーションでもこのようなサービスがされています。
さて、私は8月2日にWeimar, Eisenach(ヴァイマール、アイゼナッ ハ)に行って来ました。まずPotsdam(ポツダム)まで出てそれからRE で南に下ります。ちょっとトラブルがありました。その日ベルリン のサッカーチームが遠征するというのでそのファンが一緒でした。 彼らはワインやビールを朝から飲んでいて騒いでいます。ところが 悪いことにある駅で別のチームのファンの乗っている列車に出会っ てしまいました。突然ビール瓶の投げ合いが始まりました。こうい うことは予想されているらしくて列車にも駅にも警官がたくさんい て大したことにはなりませんでしたが、子供たちは恐ろしがって泣 き出すし電車は10分くらい遅れてしまいました。週末切符があまり に安いのでこういうことにもなるのですね。
列車は先頭が電車であとは客車が引っ張られるというシンプルなも のです。加減速も大陸の平原らしく単調です。ヴァイマールに4時 間半くらいかけて着いて、早速駅のインフォメーションでホテルの 紹介をしてもらいます。ベルリンはまわりが旧東ドイツであるので 週末切符でいけるところは旧東ドイツ内にだいたい限られます。し たがって場合によって英語が通じないことがありますので、片言で もドイツ語が使える方が便利はいいです。もちろんこの状況はどん どん変わっていくと思います。
ヴァイマールではゲーテ、シラー、リストといった著名な芸術家た ちの家があり観光スポットです。しかし旧東ドイツに共通していま すが、ここのところは工事中だらけです。道も街も。50年あまりほ とんど補修されていなかったために傷みが激しくて現在修復してい るところが多いです。アイゼナッハではWartburg(ヴァルトブルク) という古い山城が有名で行って来ました。とかくドイツのお城とい うと例のNeuschwanstain(ノイシュバンシュタイン)が有名ですが、 生粋のベルリンっ子であるクリッピング夫人はそれが嫌いで、ヴァ ルトブルクのような実際に使われた城を勧めてくれました。その他 にも主な街には必ずと言っていいほどお城があり、それぞれの歴史 があるので面白いです。