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Potsdamに行く

帰国してからこの章は書いております。

PotsdamはBerlinから南西の方向にある隣町です。東西が分割され ていた時には東ドイツでした。したがって、現在でもその名残はあ り、街全体が古く、西とは違う感じがします。

いろいろな行き方がありますが、最初に行った時の様子から思い出 してみます。まずSバーンに乗ってWanseeに行きます。そこからさ らにSバーンでも行けるのですが、その時には湖に向かって歩いて 行き、そこから遊覧船に乗ってPotsdamまで行きました。まだ5月 の下旬でしたから少し寒かったのですが、天候がよく家族連れが多くい ました。距離は近いのですが、時間は片道1時間半程かかります。 しかし湖から見る小さなお城や教会が綺麗で、またビールを飲むと 陽気になるドイツ人の歌声などを聞いているとなんとも楽しくなり ます。

さてその日は下調べとかしないでたどり着いたものですから、 Informationに早速邪魔して、いいところを教えてもらいました。 それはSanssouci(サンスーシ)でした。市電に乗って3つくらいで降 ります。ここにもBrandenberg門があります。さてお城の方向 が良く分からず聞くと街とは逆の方向でした。金ぴかの門を越えて 行くと綺麗に整備されている並木道に入ります。しばらく歩くとよ うやく庭が遠くに見えて来ます。さらに歩いて行くと、ようやく何 であるか分かってきます。なにやら模様に思えていたのは扉であっ て庭に装飾として使われていた物でした。中央には大きな噴水。階 段をよっこらとずっと上がって行くと、ようやくお城に着きます。

中にはガイド付きで説明をしていただけますが、もちろんドイツ語 です。どこのお城も同じですが、絵画や豪華な家具類などでいっぱ いです。このSanssouciですが、あとで調べたところによると、 Friedrich 2世の夏の離宮だったという事です。普段はBerlinに住 んでいますが、夏は郊外のPostdamに来ていたという事だったよう です。ちなみにSanssouciというのは「心を患わせる事のない」と いう意味のフランス語だそうです。

さて、私はこれだけを見ると非常に満足して帰る事にしました。別 な門から出てみると、そこに今の公園の地図がありました。最初は なんでこんななのかなと良く分かりませんでした。実はスケールが 全然違ったんです。かなりの距離を歩いてきたはずですが、この公 園のほんの1/10とか1/20程度しか歩いていなかったのです。お城と 思っていたのは幾つもある建物の一つでしかなく、それよりも大き な城が奥にあったようです。私はまた来る決心をして、この日は帰 る事にしました。

その後滞在中に合計4回程行きましたが、ガイドブックを見るとま だ行っていないところが多くあります。それどころかPotsdamはこ ういった公園が他にもたくさんあります。毎週のように通ってもの んびりと過ごすところはいくらもあるわけです。

9月25日の深夜、ですから正確には9月26日の朝3時ごろ、その日ベ ルリンを離れるわけですが、眠れないでいました。そういう時には TVを見ていたので深夜TVをつけました。そこであった番組はいつも の映画の他に環境映像もありました。その1つがBerlin市内の FriendrichstrassからPotsdamまで行くというS-Bahnの運転席から の映像です。カメラは固定されていて音楽もアナウンスもスーパー も何もありません。ただ、運転手の次の駅のアナウンスとゴーとい う音だけです。私は滞在中、結局5回Potsdamに行く事ができました。



otabe@cse.kyutech.ac.jp
Wed Nov 22 17:59:28 JST 1995