追加の記事

手記の方は終わったつもりだったんですが、少しづつ動きがありま して、それをここを使ってまとめていこうと思います。

クロイツフェルト・ヤコブ病対策 (2001/6/18)

全国骨髄バンク推進連絡協議会のニュース による記事です。
●クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)への対策について
 本年1月から3月にかけて、厚生労働省は「欧州の7カ国、英国、アイルランド、スイス、スペイン、ドイツ、フランス、ポルトガルに、1980年以降、通算6カ月以上の滞在歴を有する方の血液や臓器を、輸血や移植材料として用いないこと」を関係先に通知しました。これを受け骨髄バンクでも対応をとることとしました。
私は1994年と1997年にドイツのベルリンに合計で10ヶ月ほど滞在し たことがあるので、もし移植が半年ずれていたら、上の条項に引っ 掛かって提供することができなかったかもしれません。なかなか難しいものですね。

再度ドナー候補になる (2003/1/23)

実は、ある時期にまたドナー候補に選ばれました。しかし上のこと から、私は骨髄液提供どころか、献血すらできない状況です。さっ そくバンクの方に電話で話をしました。結論としては、ドナーとし ては辞退する、厚生労働省のクロイツフェルト・ヤコブ病対応につ いては今後変る可能性もあるので、51才までバンクの登録は続ける、 ということでした。

たとえばですよ、今回のドナー候補というのが前回の患者さんのた めだったとするじゃないですか。そしたら、いずれにしろ骨髄液を 渡しているわけですし、状況は変らないわけですよね。でも、バン クでは患者さんの情報は全く持っていません。したがって、こうい うような事態に細かく対応することができないわけです。

また、もし私が断っても他のドナー候補者がいるのが分かっていれ ば安心なんですが、そのこともバンクは教えてはくれません。5人 くらいの候補が普通は選ばれるらしいということを教えてくださる 程度です。

もう一つ。アメリカでは狂牛病は発生していません。また日本と同 じようにヨーロッパに長期滞在した人からは臓器移植、献血などを しないようにしています。この疑わしい国のリストの中に日本が入 るようなことがあると、結局日本人全体がクロイツフェルト・ヤコ ブ病の疑いがあるということになって、臓器移植や献血がまったく できなくなるなんてことになるかも知れません。ちょうどBSEの7頭 目がでているし、このまま増え続けると大変です。

U. S. Deaprtment of Helth and Human Service, Food and Drag Administration, (FDA) の記事 まだ日本はblood donor deferral list(献血をしちゃいけない国のリスト)には入っていな いようです。

条件付きでドナーになれる (2005/10/12)

手紙が来まして、それによると原則としてクロイツフェルト・ヤコブ 病の疑いがあるのでドナーにはなれないが、お医者さんの説明で患者 さんがその危険性について納得すればドナーになれるということでした。

ということで、ちょっとだけ改善しました。またドナーになれる可能 性が出てきました。今後どのようになるのでしょうか。

54歳までドナーになれる (2015/06/12)

手紙が来まして、それによるとこれまでは50歳までドナーだったのですが、54歳までドナーになることができるのだそうです。押印して54歳まで続けることにしました。

55歳になりドナー登録終了 (2019/08/06)

55歳になり、「骨髄バンクドナー登録終了のお知らせ」が来ました。感慨深いです。

HLA半合致移植 (2019/09/6)

學士會会報 No. 938 (2019)
「白血病治療の革命をもたらした三十年前の日本の基礎研究」
豊嶋 崇徳(北海道大学大学院医学研究院教授、九大・医博・医・昭61)

これにHLA半合致移植のことが紹介されていました。これは「HLA完全一致でなく、両親から受け継いだ1つのみのHLAが適合したHLA半合致ドナーからの移植である。これだと血縁者間であればお互いにドナーになりえるため、ドナー不足の問題が一気に解決する。」そのために「移植後早期に大量のシクロホスファミドを投与する方法PICY法」を用いるそうです。これがすでに「保険適用となった」そうです。これが進めば、ドナーバンクと併用して運用していけますし、とてもいいことだと思います。


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