一つの点電荷Qが(a,0)の位置にあり、x<0の領域は半無限の金属板とする。このときの電界は鏡像法によって解くことができ、仮想的に(-a,0)の位置に-Qの点電荷があるようにして求めることができる。そのときの電位は
(1)
で与えられる。
これについて電位と電界を可視化してみよう。
電位phiを定義しておく。
計算がちゃんとできるか確かめておこう。
ほとんどのMathematicaの関数は直交座標系を想定しているので、この問題のように直交座標系になっているものは簡単に表示できる。PlotPointsを省いて表示させるとPlotPointsの役割がわかるだろう。
電位は電荷がある(a,0)のところで高くなっており金属表面では一定値になっていることが分かる。
E=-grad φなので、ExとEyを計算する。このときには遅延割り当て(:=)ではなくて即時割り当て(=)を用いる。
ベクトルの表示にはパッケージを読み込む必要がある。詳しくはヘルプブラウザーを使って調べること。
ベクトルの長さLを使って長さを規格化する。Lを使わないとどうなるか試してみるとよい。
電位の等高線図と重ねて表示する.
電界ベクトルの向きは必ず等電位面と垂直になっていることが分かる。
また導体表面(x=0)のところでは電界ベクトルは垂直になっている。
次のようにScaleFunctionを利用すれば、長さを規格化しなくても、一定値の0.5をとらせることができる。