LANに接続されているホストの状態を調べる時には、 rupコマンドを 使用します。表示される数値は、このコマンドを実行した時点から 見て過去1分間、5分間そして15分間における負荷の平均値(ロード アベレージ)並びにシステムが起動してからの経過時間です。ロー ドアベレージの数値が大きければ大きいほど、そのシステムは負荷 の高い状態、すなわちCPUの稼働状態が高いことを意味しています。
rupコマンドは、RPC(Remote Procedure Call:リモートプロシジャー コール)を使用して各々のシステムの状態を調べています。従って、 rstatdが起動できないシステムから表示データの取得が不可能なた め、そのようなシステムの状態を表示することはできません(通常、 rstatdは inetdから起動されるようになっています)。
このように rupコマンドにオプションを指定しないと、ブロードキャ ストを利用して rupコマンドを実行するシステムが接続されている LAN(のセグメント:同一支線)に収容されている全システムのデータ を収集・出力します。
また -lオプションを指定した時は負荷の平均値を、 -hオプションで はホスト名で、 -tではシステムが起動してからの経過時間でソート します。