Next: ユーザアカウントの削除やログインの無効にしたい
Up: ユーザを登録・変更・削除する
Previous: パスワード
ユーザをコンピュータやネットワークにアクセスできるようにする
には、新たなアカウントを作成します。この節では、 UserManager.app
のNewUserウィンドウの詳細形式を使用して、ユーザアカウントを
追加する方法を説明します。
Figure: UserManagerの画面
- 新たなユーザのホームディレクトリを作成するコンピュータ
にログインします。ローカルアカウントの場合はローカルのコン
ピュータにログインし、ネットワークアカウントの場合はホーム
ディレクトリサーバにログインします。従って、通常のユーザの
登録の場合はサーバ機にログインします。
- /NextAdminに格納されている UserManager.appを起動
します。
- rootとしてログインしていない場合は、このアプリケーショ
ンを実行するにはスーパーユーザのステータスが必要であること
を示すパネルが表示されます。rootのパスワードを入力し、「ロ
グイン」をクリックします。
- ここで、 「ユーザレコード」メニューから「標準値...」を
選択して、標準の値を設定しておくと便利です。たとえば、
aquariusの場合には「ID番号の最小値」を2100、「標準グループ番
号」を2000、「標準ホーム」を /home/aquarius10のようにしてお
けば、手間が省けます。
- 「ユーザレコード」メニューから「新規ユーザ」を選択しま
す。「ユーザタイプ」パネルが表示されます。
- ユーザアカウントのタイプを選択します。1993--1997システ
ムでは「ローカル」のみ有効です。サーバーの場合、ローカルの
情報はNISによりネットワークに配布されます。
- 「新規ユーザ」ウィンドウが開いたら「簡易形式」になって
いるクリックをプルダウンして「詳細形式」に変更します。
- 最初の3つのフィールド、「フルネーム」、「ユーザ名」、
「パスワード」に適切な値を入力します。
- 「標準グループ」の設定は上部の「詳細形式」クリックをプ
ルダウンして、「グループ」を選択して行います。ドメインの下
のグループの中から適切なグループを「登録」して、「標準を作
成」をクリックします。通常はzodiacのようなグループのみで結
構ですが、rootの権限を与える時にはwheelにも入ってもらいま
す。
- 「ユーザID」各ユーザアカウントには、ユニークなユーザID
番号(UID)が割り当てられます。システムはこの番号を使用して、
ユーザを識別します。 UserManager.appは、利用できる番号を決定し、
自動的にアカウントにその番号を割り当てます。自動的な割当が
間違っていた時には、この番号を使われていない番号を用いて設
定します。
- 「ホーム」ではユーザのホームディレクトリを設定します。
新たなユーザ名で終了するフルパス名で入力してください。
- 「ログインシェル」はユーザがTerminalウィンドウをオープ
ンしたとき、起動するプログラムを設定するフィールドです。ま
た、ユーザがTerminalウィンドウを通してリモートからログイン
した場合も、ここで設定したプログラムが起動します。通常は、
この内容は変更する必要はありません。別のシェルをここで設定
した場合は、設定したプログラムを /etc/shellsに記述しなけれ
ばなりません。
- 「ユーザレコード」のメニューから「セーブ」を選択し、新
たに設定したユーザアカウントをセーブします。
- パスワードを確認するためのパネルが表示されるので、設定
したパスワードを入力します。
- 新たなユーザアカウントに関する情報が記載されたアラート
パネルが表示されます。ここで「yes」をクリックするとディレ
クトリを作成するかどうかを確認するアラートパネルが表示され
ます。ここで「yes」をクリックすればアカウントの作成が始ま
ります。この時の元となるドットファイル(.cshrc等)は
/usr/template/user.Japaneseです。このディレクトリの下を
注意深く設定すればドメインの設定をデフォルトにすることもで
きます。「新規ユーザ」ウィンドウのクローズボタンがバツ印に
なれば終了です。
- サーバの場合には、最後にNISを更新したことをクライアン
トに伝えるために /etc/puhsinfoを実行します。
staff@cse.kyutech.ac.jp