UNIXでは仮想メモリ空間を用いております。これはRAM上の主記憶 の他にディスク上に記憶空間を用意して、主記憶とのやりとりをす ることで仮想的に記憶空間を増やすことができるものです。ディス ク上の記憶空間をスワップ領域と言います。
仮想メモり空間が小さい場合、ある程度以上のプログラムが起動で きなくなったり、大規模なソースのコンパイルができなかったりす ることがあります。だからといって最初から非常に大きなスワップ 領域を確保するというのは、ディスク容量とのからみもあり、余り 現実的ではありません。
NEXTSTEPでは /private/vm/swapfileがスワップファイルであり、 /etc/swaptabに設定があります。
一般にはスワップ領域は主記憶の2倍程度とされておりますので、 学科の場合クライアント機は上記のように16Mbyteからはじめて、 32Mbyteまで使用を許可しております。NEXTSTEPの場合、スワップ ファイルは増える一方で減少しません。また、プロセスを見ると PIDが-1のプロセスが増えていくのがわかります。このような時 にはリブートするしか復旧の方法はないようです。
NEXTSTEP3.3Jではディスク領域が減って10Mbyteを切るとWorkspace が警告を出すようになりました。あまり頻繁にこの警告が出る時に は不要なファイルを整理して、空き容量を増やすべきです。