バックグラウンドで自動的に起動するジョブを管理する時には、 cronコマンドを使用します。ただし、 cronは終了することのないコ マンドですので、通常はブート時に一度だけ実行します。 cronによ り定期的に実行したいコマンドを自動的に行うことができます。こ れは日常のネットワークの監視、ファイルの整理、バックアップ等 に使用できます。
cronコマンドに実行させるジョブは、 /etc/crontab, /etccrontab.localファイルに記述されています。ローカルの情報 は /etc/crontab.localに書きます。
上記の例では一時間に一度、プリンタの電源を落すシェルスクリプ
トを実行し、一日に一度ディスクのチェックをするシェルスクリプ
ト(
章参照)と calendarコマンドを実行しています。
crontab, crontab.localファイルの各行は、空白またはタブ
で区切られた6つのフィールドに分けられます。先頭から5つ目まで
の数字もしくは``
''が書かれているフィールドは時刻の指定
で、6番目以降の部分が実行するべきコマンド列となっています。5
つの数字の列は、各々先頭から分、日、月、曜日となっていて、カ
ンマで区切って複数の数字を並べることもできるし、`` 2-6''のよ
うに範囲を指定することもできます。