1994年と1997年にドイツのベルリン自由大学のリューダース教授のと ころにお邪魔させてもらいました。その時の記録はこことここにあります。
最近、リューダース先生はご友人のポール先生と初等物理の教科書を 書かれました。何が特徴かというと、いくつもの物理実験を実際に行っ てビデオにしているという点です。よくありがちと思いますが、実 際に身近な方がするのを観るのは初めてです。
これが実にすごい。両先生ともお年の先生がたなのですが、自ら実験 に立っておられます。またなんとも言えない雰囲気がドイツしていま す。ビデオの中身は慣性モーメントに関連するところです。慣性モー メントを大きくしたり小さくするために体を張ってやっております。 日本だとたぶんスケートをする人の映像が出てくるだろうというとこ ろです。
なお、このビデオは教育用なので公にしてよろしいということでした。 原著はドイツ語でしてたとえば ここにありました。
Pohls Einfuehrung in die Physik : Mechanik, Akustik und Waermelehre,
Klaus Lueders, Robert O. Pohl, Robert W. Pohl
Springer, Berlin, 2004
EUR 49,00
第1巻力学に続いて第2巻の電磁気と光も出版されて、次は英語版を出 すということなので、読めるようになると楽しみにしており ます。
2019年2月15日追記
先日Lueders先生にお会いしたときに、英語版が完成したと言うお話しを伺いました。 Springerで見ることができます。
Volume 1: Mechanics, Acoustics and Thermodynamics
Volume 2: Electrodynamics and Opitcs
お目当てのビデオは目次の最後にリストになっています。ドイツの物理をお楽しみください。